新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセS


第6話補完 悶絶


「いってええええええええええええええええええええええええええ!」

アスカに思い切り蹴りあげられたシンジは悶絶し、うずくまった。
そして、急所に手を当てたまま、動かなくなった。

「ふん、シンジの変態!ドスケベ!信じらんない!」
アスカは立腹している。

一方、シンジはあまりの痛さに身動きが出来なくなった。
当たり所が悪かったのか、痛みは時間と共に和らぐどころか、逆に増してきている。
シンジは、あまりの痛さに涙が出てきた。

「ふん、アンタ、朝っぱらからパンツ下ろしてるなんて、何考えてんのよ!」

シンジの頭の中は、『痛い』の一言が支配している。
アスカが何か言っているような気がしたが、それを聞く所ではなかった。

「まったく、ちょっと見直したと思ったら、これだから男なんて。
痛い?ふん、いい気味よ。まったく!
この変態!」

シンジは、昨日の夜、煩悩に負けた事を後悔した。
せめて、パンツをはいていればと思ったが、もう遅い。
だが、アスカはまだ、シンジの暴発には気付いていないようだ。
気付かれたら、どんな目に遭うかわからない。
そのうち、シンジの意識は薄れていった。

「ちょっと、シンジ!そんなに痛かったの!何か返事しなさいよ!」

アスカが声をかけたが、シンジは、完全に意識を失っていた。
シンジが意識を取り戻すのは、それから30分も経った後であった。

さすがにアスカはシンジに謝ったため、その場は事なきを得たが、
シンジの心には、アスカの暴力に対する恐怖感が芽生え始めていた。


次話に続く
 


written by red-x
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