新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセS

第1部 婚約に至る道

第13話補完 接触


暗い部屋の中で、低い男の声がした。

「盟主様。」

「何だ。」

「惣流・アスカ・ラングレーとの接触に成功しました。」

「で、返事はどうだった。」

「OKです。」

「そうか。」

「惣流・キョウコ・ツエッペリンの友人だと言ったら、思ったよりもすんなりと。
例の写真の効果は絶大でした。」

「そうだろうな。」

「ただ、色々と条件を付けられまして。」

「何をだ。」

「ゼーレに関する情報の提供、
エヴァに関する情報の提供、
従業員200人規模の企業の提供、
ネルフに対する敵対行為を一切しない確約、
以上4点です。」

「まあ、妥当だろうな。」

「その代わりに、時価数億円の宝石は、突っ返してきました。」

「はははっ。さすがだな。言う通りにしてやれ。」

「はっ、わかりました。」

「それから、彼女に対するガードを5倍にしろ。
ネルフの邪魔にならんように、うまくやれ。以上だ。」

「はっ。」

男が返事をすると同時に通信は切れ、
それまで盟主と呼ばれた男が写っていた画面には、もう何も写っていなかった。

「惣流・アスカ・ラングレーか。一筋縄ではいかないな。」

男はそう呟くと、部屋を後にした。



次話に続く         
 
 
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キャラ設定:盟主(めいしゅ)

謎の組織のトップ。その正体・目的は不明だが、
影に隠れてチルドレン達のガードをするよう部下に指示している。


written by red-x
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