新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセS 第2部 ゼーレとの戦い 第26話補完 キャシー 暗い部屋の中で、一人の男が画面を見つめていた。 その画面には、初老の男が写っていた。 男は、彼のことを『盟主』と呼んでいた。 「盟主様。」 「何だ。」 「レッドアタッカーズの招集が完了しました。 先行部隊は、既に着任しています。 残りの者も、1週間以内には着任する予定です。」 「早いな。上出来だ。」 「はっ、ありがとうございます。」 「惣流・アスカ・ラングレーの警護は、どうなっている?」 「はっ。彼女の学校に、女教師2名を送り込みました。 近々、女生徒1名、男生徒2名も送り込む予定になっています。」 「女生徒が1名だけか。」 「はっ、なにぶんにも、あの年齢では、優秀な女兵士は、そうはおりませんので。」 「いざという時に、楯になれれば良いのだがな。」 「はっ、それはそうですが、ジャッジマンとレッドウルフが、かえって足手まといになると反対しまして。」 「ふうむ、そうか。ならば、連絡要員でよい。数名配置せよ。 彼女の行動を把握することと彼女の味方になることが任務だ。」 「はっ、それでよろしければ、直ちに人選に入ります。」 「では、頼むぞ。」 「はっ。」 そこで通信は途切れた。 *** 「キャシー、こっちに来い。」 「はい、大佐。なんでしょうか。」 「盟主様の命令だ。惣流・アスカの周りに、連絡要員を数名配置することになった。 人選は君に任せる。」 「そのうちの一人は、私では駄目でしょうか。」 キャシーは、そう言いながら、トレードマークである大きなメガネを無意識のうちに触っていた。 「ううむ。」 大佐と呼ばれた男は、考え込んだ。悪い考えではない。 キャシーが惣流・アスカの周りにいれば、連絡も付きやすくなるというメリットがある。 「まあ、よかろう。」 「はっ、ありがとうございす。」 その時大佐は、キャシーがニヤリとした笑みを浮かべたことに気付かなかった。 こうして、それまで組織とアスカとの連絡要員であったキャシーが、近々、初めて出会うこととなるのだった。 次話に続く ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― キャラ設定:キャシー ドイツ系アメリカ人で、蒼い瞳、短い金髪、スリムな白人の少女。 活発な感じで、大きなメガネをかけており、美人とは言えないが、 スタイルの良さと優しい感じの笑顔がそれをカバーして余りある。 アスカの髪を短くして、金髪に染めて、メガネをかけたような感じ。 ジャッジマンと同じ組織に属していて、謎の組織とアスカとの連絡員でもある。 written by red-x