新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセS

第2部 ゼーレとの戦い

第38話補完 親友


「ねえ、ユキ。あなたはどう思う。」

ヒカリはユキに尋ねた。もちろん、アスカとシンジのことである。

「あの二人は、お互いに惹かれ合っていると思います。
特に碇君は、惣流さんのことが大好きなんです。
だから、何か事情があると思うんです。」

「そう、あなたもそう思うの。
でも、鈴原がアスカのことを怒っているのよ。
どうしたら良いと思う。」

「もちろん、鈴原君を説得してください。我慢するようにと。
もし鈴原君が惣流さんに食ってかかったら、悲しむのは碇君なんです。
惣流さんも同じだと思いますが。」

「そうよねえ。うん、私はアスカを信じる。だって、親友ですもの。」

「そうですよ。惣流さんのやることに間違いはありませんから。」

「う〜ん。
でも、ユキはアスカの信者みたいなものだから、いま一つ説得力が無いのよねえ。」

「あ〜っ。それはちょっと酷いですよ。」

「あっ、ごめんね。ちょっと言い過ぎたわ。」

「いずれにせよ、私達は惣流さん達のことを見守っていましょう。
きっと近いうちに、元通りになりますよ。
そうしたら、洞木さんもダブルデートが出来ますよ。」

「そうよねえ。…って、何言わせるのよ。」

「あれ、それが狙いじゃなかったんですか。
アツアツの二人と一緒にデートすれば、それが移るといいなあ、なんて普通は思うじゃないですか。」

「な、何を言うのよ。」

顔を少しだけ引きつらすヒカリだった。どうも図星だったらしい。

だが、後にヒカリが鈴原を説得し、トウジがアスカと対決するような事態は免れるのであった。


次話に続く
 
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