新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセS

第3部 ゼーレとの戦い−激闘編−

第47話補完 シンジの人気


「ねえ、昨日のテレビ、見た?」

「うん、見た、見た。怖いわよねえ、危うく私達は死ぬ所だったんでしょ。」

「そうそう、碇君のおかげで助かったみたいだけど。」

「そういえば、碇君は格好良かったわよね。そう思わない?」

「うん、思う、思う。あの、いつもは冴えない碇君だとは思えないわ。」

シンジ達の通う中学校では、このような会話をする女生徒が多かった。
昨日のテレビでシンジの活躍が放映されたため、シンジの人気は急上昇したのである。


「おい、昨日のテレビを見たか?」

「ああ、見た見た。」

「惣流さんて、綺麗だったよなあ。」

「ああ、それに儚げで美しかったよな。」

「あの涙が、何て言うか、守ってあげたいっていう気を起こすんだよなあ。」

「そうそう、惣流さんは、やっぱり良いよなあ。」

男子生徒は、こっちの話題の方が多かった。
アスカの人気はさらに上がったが、元々人気が高かった為、今までと大差は無かった。

無論、全世界で同じような現象が起きていたのである。

***

 一方、ヨーロッパのとある国では、怪しげな男二人が会話をしていた。

「作戦は失敗だったな。」

「はっ。まさか、エヴァンゲリオンの力があれほどとは、思いませんでした。」

「まあ、良い。だが、これで惣流の娘に手を出すのは難しくなったな。」

「は、はあ。」

「やむを得ん。我々の存在を隠すことを最優先とする。
今後は、下手な手出しは控えよ。いいな。」

「はっ。」

こうして、男達の会話は終わった。


次話に続く
 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

written by red-x




inserted by FC2 system