6月も下旬。シンジの誕生日も過ぎ、季節は本格的な梅雨に突入していた。


やむともなし、かといって土砂降りになるわけでもなくシトシト降り続く雨。


こんな天気だもの、みんなストレスがたまっている。特に若い中学生なんかは・・・


第壱中学校ではここのところ、廊下でのプロレス大会や50m走が流行っている。

クラス委員長が「す〜ず〜は〜ら〜」の怒鳴り声とともにプロレスの主催者の耳を

引っ張っていくのも、きっと彼女なりのストレス解消法なのだろう。


第壱中学校のアイドル、惣流・アスカ・ラングレー嬢とて例外ではないようだ。

むしろ梅雨に対する免疫のない彼女のストレスは相当なものである。


とはいっても彼女の場合ストレスの原因はこのはっきりとしない雨天ではなかった。


彼女の最大の敵─それは湿気。



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髪

by sss
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「あーもー!なんで日本の梅雨ってこんなじめじめしてるわけ!?

アタシの美しい髪がベタッとして台無しじゃないの!」


アスカはシンジに向かっていつものように愚痴をこぼしている。

皆さんならご存知だろうが、こういう時に気が利いた返事をする甲斐性をシンジは持っていない。

アスカもそれを重々承知しているのだが、それでもあえてシンジに愚痴ってしまうのだ。


しかし今回のシンジはちょっと違った。


「そうそう、せっかく綺麗だったのに湿気のせいで台無しになるんだよ。」


なんと、思いがけずシンジが同意してくれたではないか。しかも「綺麗」なんて言ってくれた。


(え?いま綺麗って言ってくれた? やだ〜 シンジだ・い・た・ん〜)


なんて勝手にトリップし始めるアスカ。


「ほんと困っちゃってさ。委員長、部屋干しのにおいをとる方法知らない?」

「は?」


シンジの次の一言で現実に引き戻されるアスカ。

見ればシンジはヒカリと一緒に洗濯物談義をしてるではないか。


「そうねぇ・・・私は干す前に乾燥機にかけてるわ。でもあれって電気代がかかるのよね・・・」


アスカなどいないかのように話は続いている。


(やっぱりバカだ、あいつ・・・)


期待してしまっただけに落胆も大きい。


しかしこうクラスメイトの話に出てくるように、クラスのみんなも湿気にも悩まされているみたいだ。

例えば斜め後ろに座っているケンスケ。彼は最近カメラを学校に持ってきていない。

曰く


「湿気でシャッター幕やレンズにカビが生えるんだよ。

あぁ梅雨の方がいい表情だしてる娘もいるのにな〜」


らしい。クラスの女子がてるてる坊主焼却活動を始めたのは言うまでもない。


シンジの横に座っている霧島マナもそうだ。

いつもおかしなほど元気な彼女でも湿気には参っているようだ。

曰く


「湿気のせいで火薬が湿っちゃって、愛用の38式からいい音がしないのよ」


38式って・・・とりあえずつっこまないほうがよさそうである。


あとは窓がわに座っている綾波レイ。

先日のシンクロテストのとき、珍しく彼女がアスカに話し掛けてきたのだ。


「あなた、髪の手入れはどうしてるの」

「なに?あんた髪がトラブっちゃったの?」

「ええ・・・わたし癖毛だから・・・」

「あんたが身だしなみを気にするなんて珍しいわね」

「絆だから」

「そ、そう・・・」


結局会話はそれで終わったのだが


(あの人形みたいな娘が自分と同じ悩みを抱えている・・・)


このことがアスカのレイに対する認識を大きく変えたようだ。







さて、場所はネルフ・発令所に移る。

普段は厳格な雰囲気の漂う発令所だが、今はひとつの話題で賑やかである。


「リツコが髪の色を変えたわ!何かウラがあるわよ」


そう口火を切ったのは、当事者であるリツコの出勤シーンをおさえた葛城ミサト。

スキャンダラスな話題はこの上なく好きなタイプである。

以下は発令所での会話。誰が誰かはあえて記す必要もないだろう。


「司令が金髪に飽きたのかしらね」

「茶パツ好きな男ができた?マコト、おまえか?」

「葛城一尉、減俸だ」

「ちがう俺は黒髪が好きなんだ!」

「不潔ですぅ、先輩・・・」

「碇、ユイ君は茶パツじゃなかったかな(ニヤリ)」


ここでの話の方向に偏りはあるみたいだが、リツコが髪の色を変えたのは本当だった。

彼女の新しい髪の色は─茶色。






所変わってリツコの部屋。

リツコはここで1人の少女の応対をしている。

大学からのトレードマークだった金髪は見事な茶パツになっていた。

しかもその茶パツは、梅雨時だというのに湿気などまるで寄せ付けないような輝きをもっている。


「やめてよね!アタシとキャラがかぶっちゃうじゃない!!それともアタシの人気にあやかろうっての?」


リツコが応対しているのはアスカだった。

なんでもリツコが髪の色を変えたのにいちゃもんをつけているらしい。


もちろんこんなのは無茶な言いがかりで、湿気を寄せ付けないような

リツコの髪に嫉妬しているというのがアスカの本音である。


一方リツコはといえば、眉もひそめずにアスカの文句を全部聞き


「まあまあそういきり立たないで。あなたにも分けてあげるから。」


そう言ってリツコは一本のチューブを取り出した。

わさびにしては大きすぎる。歯磨きのチューブにしても大きい。

どうもヘアトリ―トメントの類に見える。


「アタシのは地毛よ!!!」


それをカラートリートメントと勘違いしたアスカは爆発寸前といったところだ。

リツコはかまわず説明を続ける。


「アスカ、あなた湿気のせいで髪のセットに困っていない?」

「ぐっ・・・」


いきなり直球を投げられてはさすがのアスカもひとたまりもない。

その様子を見てリツコは続ける。

「これは技術課特製のヘアトリートメントでね、湿気なんかものともしないわ。

原理はATフィールドと一緒よ。」

「へ、へぇすごいじゃない。」

「さらに強酸や強塩基、使徒の溶解液にも耐えられるのよ。」

(そんなものに耐える必要なんかあるのかしら。でも湿気はヤだしなぁ。貰っても損はないかも・・・)


半ば強情になっていたアスカもトリートメントが欲しくなったようだ。


「どう?一つあげるわよ。」


アスカは思わず「じゃあもらうわ!」といいそうになった。しかしある不安が頭をよぎる。


(でも技術課特製ってことはまたMADな代物なんじゃ・・・でもリツコも使ってるのよねぇ??)


そう思ったアスカは思い切って聞いてみた。


「副作用はないでしょうね?」

「それが大有りなのよ・・・」


ズコォッ

思い切りこけたアスカ。


「なんてもん勧めるのよ!!!」

「でもあなたなら大丈夫。」

「なに適当いってるの!」

「適当じゃないわ。あのね・・・」


〜説明中〜


「・・・で、あなたなら問題ないだろうから勧めたのよ。」


納得したのか、アスカは妙にバツが悪そうになる。


「・・・早く言ってよね。」

「早とちりしたのはあなたじゃなくて?」

「あ〜も〜うっさいわね!」

「で、使うんでしょ?」

「当然。それにこれ、そんな副作用あるなら私専用みたいなものでしょ?」

「まあそうね。私も使うけど。」


そう言ってリツコはアスカにトリートメントを手渡した。

なんだかんだいってもアスカは嬉しかったようで、お礼もそこそこにリツコの部屋を飛び出していった。

彼女なりにいいことをしたのだろう、そんなアスカを優しい顔で見送るリツコ。

2人にはこれから起こるハプニングなど知る由もなかった。






ここはエヴァパイロット・女子更衣室

アスカは更衣室のシャワールームで早速トリートメントを試していた。


技術課特製のトリートメントの効果はすばらしかった。

これまでと髪の手触りがまったく違う。アスカがいままで一番だと思って使ってきた

高級なトリートメントと比べても雲泥の差である。

ドライヤーでしっかり乾かすと、これまでにないくらい美しく流れる髪になった。


「ん〜いいわね。ぜんぜんべたつかないし。

シンジの前で髪がなびいたら、あいつ鼻血出して倒れるわね。」


アスカは満足してシャワールームを出た。

すると更衣室にはレイが来ていた。


「あら、来てたの。」

「ええ・・・アスカ、髪どうしたの?」

「あ、これ?いいでしょ。私専用のトリートメントがあるのよ。」

「私も使いたいの。」

「残念だけど無理ね〜。私専用だもの。」

「ずるい・・・」


小憎らしい顔をするレイ。


「でも意地悪で言ってるんじゃなくて、本当に私しか使えないのよ。

 あっ、そろそろ帰らないとテレビ見逃しちゃうわ。じゃね」

「さよなら」


アスカ専用のトリートメント?誰がこんな話を信じようか。

そんな与太話を平然と言い放つアスカにも困ったものだ。レイは正攻法をあきらめることにした。

幸いにもさっきアスカが帰ったところ。レイにとってはまさにチャンスである。


まずレイはアスカのロッカーを開けてみた。

他人のロッカーを漁るのは気が進まなかったが、レイにとっては自分の目的が最優先。

彼女を独善者タイプと評したアスカはあながち間違っていなかったようである。

アスカのロッカーにはそれらしいものは見つからなかった。

彼女は大事なものは持ち歩いているのだろう、自分のロッカーより荷物が少ないくらいであった。

レイはロッカーを探すのはあきらめてシャワールームへ向かった。

トリートメントの匂いから銘柄を嗅ぎ分けよう、という魂胆である。

「碇くんの匂いよりわかりやすいはずだわ」

わけのわからない根拠をもとにレイはシャワールームへ入った。








それを見てレイは目を剥いた。







捜し求めていたものがそこにあったのだ。








おそらくアスカが小さな容器に小分けして忘れていったものだろう、白っぽくて

固体と液体の中間のようなものが入った化粧ビンが台の上に置いてあった。


「少しくらいなら使ってもいいの。たぶん・・・」


落ち着いた口調とは裏腹に、レイは大急ぎで服を脱いでシャワーを浴び始めた。


ドキドキ


胸を膨らませながら例のトリートメントを手にとる。

いい匂いを期待していたのだが、不思議と匂いはない。


ドキドキ


そして髪につけた。ふつうのトリートメントと同じように丁寧になじませてから数分置いておく。


ドキドキドキドキ


レイは髪をすすぐのが楽しみでたまらなかった。

置いておいた時間はほんの数分のことだったが、それが永遠にも感じられた。


〜数分経過〜


やっと髪をすすげる。蛇口をひねるとお湯が勢いよく出てきた。

頭にお湯をかけ始めたとたん、レイは驚いた。


「すごい・・・」


すすいでいる手の感触がいつもとまったく違うのである。

こうしてドキドキのシャワータイムが終わり、今度はレイは髪を乾かし始めた。

アスカに続いて自分もシャワーを浴びたため洗面台の鏡は曇って使い物にならなくなっていた。

レイは自分の髪がどんな風に見えるのか、確かめられないのが残念だったが手触りからして

髪が良くなっているのは確かなこと。


家の鏡でじっくり見ればいいと思ったので、乾かし終わるといそいそとシャワールームを後にした。

エレベータをあがり、小走りでゲートに向かっていると前方から聞き覚えのある声がした。


「アスカ、テレビ見るんじゃなかったの?」

「もーとっくにあきらめたわよ。あなたがぐずぐずしてるからでしょうが・・・」

「そんな、アスカの方こそミサトさんと話し込んでたじゃないか。」

「口ごたえしないの!」ゲシッ(突っ込み)


前を歩いているのはどうやらアスカとシンジのようである。

レイは一緒に帰ろうと思い二人に声をかけた。


「あの、アスカ・・・碇君・・・」


前を歩いていた2人は振り向いた。

途端にレイはなにか恐ろしいものを覚えた。

2人の目つきが、まるで場違いなものを見るような目つきなのだ。


(トリートメント使ったのばれたのかしら。怒られるの?)


しかしそんな生易しいものではなかった。

もっと恐ろしいことにレイは次の言葉で気づかされた。


「あれ、霧島さん?」

「マナァ、どーしてここにいるのよ」

「え・・・?」


レイのことをマナだと信じて疑わない二人と、戸惑うレイ。


「あんた戦自のスパイやめたっての嘘だったの?諜報部に突き出すわよ。」

「霧島さん、黙っといてあげるから早くここを出よう。」

「あんたはいつも甘いのよ。」

「だからって諜報部に突き出すのは無茶苦茶だろ。」

「フン!」


もちろんアスカはいつもの調子で強く言っているだけ、

彼女の台詞の意味するところはシンジと同じだろう。

しかしアスカにこういう台詞を吐かれると正直怖い。


「え・・・あの・・・」


レイは動転して反論する隙もなく、強制的に帰宅することとなった。


「使ったのがばれたの?あんなに冷たくしなくてもいいじゃない・・」


レイは帰宅するなりベッドに倒れこみ、シクシクと泣いた。

友人に冷たくされた、その寂寥感から髪のことなどすっかり忘れて落ち込んでいた。


しばらく泣いているといつのまにか部屋は真っ暗になっていた。

レイは電気を点けるついでに泣きはらした顔を洗いに洗面台へ向かった。

見たくもないくしゃくしゃの顔を鏡に映す。

そこに映っていたのは





白い肌





細い顔立ち







そして茶色いショートカットの髪・・・








目が赤い以外どこをどう見ても霧島マナと目される人物が映っていた。

レイは絶句した。たしかにこの格好で喋ったってマナにしか見えないだろう。


「これは・・・なんで私が霧島さんなの?

そう、あの2人は私を霧島さんだと本気で思い込んでいたのね・・・」


こうしていられない。

すぐに気を取り直して近所のマ○モトキヨシへ向かった。

幸いにも青いヘアカラーは売られていた(さすが2015年!)。

レイはヘアカラーを手に取ると


「お釣りはいらないわ」


と1万円札をレジに放り投げてそそくさと家路を急いだ。





自宅バスルームにて、レイはまたもや呆然としていた。

マ○モトキヨシから帰るとすぐに髪を染め始めたのだが、何分置いても色が定着しないのだ。

そう忘れることなかれ、リツコのトリートメントはATフィールド並に強いのだ。

市販の染毛剤なんかで染まるはずがあろうか。

仕方がない、レイはよろよろと受話器に手を伸ばしてダイヤルした。

電話の先はリツコの研究室。


プルルルルルル・・・プルルルルルル・・・

「はい、赤木です。レイ?もう、いいところなんだから後にして頂戴。ぁん、司令・・・」

ガチャッ

ツーツーツーツー


リツコは何をしていたのだろう、極力考えないようにしながらレイは受話器を戻す。


「そう、だめなのねもう・・・」


リツコにも見捨てられ(?)たレイは本当に途方にくれてしまった。

どうしようもない、3人目に魂を譲ろうかしら・・・

危ない思考が流れ始めたとき、ふと目にとまるものがある。



青いヘアカラー




レイは「ポン!」と手を打つとおもむろに受話器を取り出してどこかにダイヤルを始めた。


「もしもし・・・」









翌朝、通学路にて。

いつもなら遅刻ぎりぎりのアスカとシンジだが、今日はアスカの髪の手入れが早かったため

ゆっくりと登校している。


「ア、アスカ・・・あのさ、昨日から、その、なんか・・・いい感じだよね?」


アスカの綺麗な髪に、さすがのシンジも気づいたようである。


「はぁ〜?アンタバカァ?あたしがいい感じなのはいつものことでしょ!」


嬉しそうな顔をしながら照れ隠しをするアスカ。もちろん髪をサラッ・・・とアピールすることは忘れていない。

シンジは顔が赤くなりそうなのであわてて話題を変えることにした。


「そ、そういえばアスカいつもより洗面所にいる時間短かったね。

おかげで遅刻しないで済みそうじゃないか。」

「あんたは一言多いのよ!」

「ごめん。・・・っておわっと!」

「シンジ!?」


何者かが後ろからシンジにぶつかったらしく、シンジは前のめりに倒れてしまった。


そこには










「おっはよ〜シンちゃ〜ん!」


なにやら聞き覚えのある声。


「「レ、レイ〜!!??」」


青い髪の少女がシンジに絡みついていた。

いつになくハイテンションな彼女はかまわず続ける。


「シンちゃ〜ん、私を背負って連れてって〜。もちろんヘヴンまでよ!」

「あんた、本当にレイ?かぶりもんでもかぶってるんじゃ・・・」


いぶかしがるアスカ。


「そんなことないよ!私はレイちゃんだよ!!ね、シンちゃん?」

「えっと・・・ははは」


もはやシンジは状況に対処しきれなくなり、笑うしかないようだ。


「にわかには信じ難いわ」

「でもアスカ、僕はレイだと思うよ。」

「そうねぇ。そういえばこのフラットな胸もレイに違いないわね。」

「アスカ〜フラットってなによ!?」

「見たまんまじゃないの!」

「わー暴れないで!!」


背中に背負ったレイに暴れられるのはなかなかつらいものがあるようだ。


そうこうするうちに最初は戸惑っていた二人もいつもどおりにレイと接するようになっていた。

ああ美しきかなパイロットの友情・・・



ちなみにその日、第壱中学校の2−Aではもう一つ異変があった。

クラスメイトには元気いっぱいで通っていた霧島マナが妙におとなしくなっていたのだ。

しかしレイ変貌のインパクトに比べたらマナの変化は些細なことだったようで、

誰にも意識されることなくうやむやになってしまった。



そしてもう一つの些細なこと─レイとマナの目の色がいれ変わっていたこと─も

同様にうやむやになってしまった。




(了)




はじめまして。sssと申します。

どこにでもありそうなお話ですが、一応オリジナルです。

梅雨のときに髪のセットがうまくいかなかったのをヒントに思いついた話です。

私はFFを書くのは今回が初めて、いわばデビュー作ってわけです。

いままでずっと読者だったのでよくわかりませんでしたが、面白いFFを書くってかなり難しいことなんですね。

軽い気持ちで取り掛かったらこんな駄文しか書けませんでした。まったく生来の作文べたを呪いますよ・・・

あと気づいたことがもう一つ、FFを書いていると自分の文章の癖がよくわかりますね(笑)



また投稿させていただこうと思います。よろしければお付き合いください。




〜〜おまけ・話がうまく伝わらなかった人は読んでください〜〜

リツコの説明を要約してみました。

「あなたがケチつけた茶パツ、これが副作用なのよ。」

「へ?」

意外な返答にアスカは毒気を抜かれてしまった。
なんでもリツコも湿気に悩まされていて、自分でトリートメントを作ることにしたらしい。
もちろんエヴァの研究で培ったATフィールドの技術を応用して!
自分に使うものだからと相当気を使って開発・完成したものだったが、
いざ使ってみると大学時代からのトレードマークだった金髪が茶パツになってしまったのだという。
もちろんATフィールド相手に並大抵の薬品が効くわけなく、金髪には戻せないままでいるらしい。
本人いわく「弘法も筆の誤りよ」というが、
これがなかなかの曲者で黒い髪も金髪も白髪もみな茶パツになってしまうという。

リツコいわく「アスカなら茶色に染まっても問題ないだろうしね」



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